VIX指数・恐怖指数とは?コロナショックで流行ったVIXの用語解説!

VIX指数とは

VIX指数(恐怖指数)またはCBOEボラティリティ指数とは、シカゴ・オプション取引所が、S&P 500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出し、1993年より公表しているボラティリティ指数。「ボラティリティ・インデックス」の略称です。 VIX指数は今後30日間のS&P500の予想変動範囲を表現していて予想変動範囲 イコール である。活字にしてみるとこんな感じですが、活字だと少々分かり辛い事もあると思います。どういうときに使えるのかを思い切り簡単に説明したいと思います。

VIX指数ってそもそも何なん?

現在から将来の変動が大きくなりそうだと投資家たちが考えているなら「VIX指数」は高くなり、変動が小さくなる(落ち着く)と考えられるのであればは低くなる指数です。

言葉にしてみると「大きな波来そうじゃね?下がるんじゃね?」少し上がる。「やっぱり来るっしょ!めっちゃ下がるっしょ!」ってときは普通に上がる、「おおお!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」ってときはかなり大きく上げている指数です。

VIX指数と株価や通貨ペアの特徴

100%ではありませんが、日経平均株価やアメリカのNYダウ、ナスダックなどが急落をするとVIXが上がる傾向にあります。株価だけではなく株価とリンクをしている通貨単体、通貨ペアも下落をする場合があります。株価に直結をしているドルやユーロ、日本円もその一つです。2018年末から2019年始のアップルショックのときはVIX指数の急騰と共にストレートドルのペア(ドル円、豪ドルドル、ポンドドル、ユーロドル)などが一気に急落をしています。

今回のコロナショックのときは日経平均、ダウ平均、ナスダックなど世界の主要株価が歴史的と言っても過言ではない程に急落をしたのは記憶に新しいと思いますが、アップルショックの際は株価は下げたことは下げましたがドル円ペアのようなFX主要通貨ペアほど下げてはなかったと思います。この事を踏まえると一概には言えませんがVIX指数が急騰をしたら何かが大きく下落をすると考えても良いのかもしれません。

FXでは真逆の動きを見せる通貨ペアがあります。例えばポンドドルに対してはユーロポンド。この通貨ペアは逆の動きを見せますし、ドルとカナダドル(USD/CAD)の通貨ペアはAUD/USDのペアやCAD/JPNのペアに対して逆の方向に進む事が多いです。このように正反対の動きを見せる通貨ペアはVIX指数が上がったら上がる傾向にある場合もあります。

VIX指数のチャートをご覧下さい

コロナショックのVIX指数と日経平均の日足チャートです

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VIX
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アップルショックのVIX指数とドル円の日足チャートです

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ドル円
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VIX
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比較をしているどちらのチャートでもVIX指数が上がると急落を見せているのが一目瞭然です。逆の目線も見てみます。続いてはコロナショックのときのユーロポンドとVIX指数を比較してみます。

コロナショックのVIX指数とユーロポンドの日足チャートです。

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ユーロポンド
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VIX
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通貨ペアによってはVIX指数と同じ動きをする場合もある事がこの比較で分かります。

VIX指数が上がったら売って、下がったら買えば良いんだ!

とそういう話でもありません。VIX指数が上がったらショートして、VIX指数が下がったらロングすりゃ良いんじゃん!簡単じゃん!と思っている方。それは大間違いです。そういう事をしていると痛い目に合います。何故ならばVIX指数が高くなっているときには既に株価や通貨ペアでは下げを見せています。むしろVIX指数が天井の頃には株価や通貨ペアは底をついているときがあります。

なので通貨ペアは通貨ペアのチャートやレートをしっかりと分析をした上でトレードをする事をおすすめします。ただ、VIX指数を気にしながらトレードをすると言うのは決して悪い事ではなく、意識をしながらトレードをしてみると言うのも一つの手でもあるので、ご自身の裁量とVIX指数がリンクをしているのであれば、ものすごく心強い味方になるのではないかと思います。

何故に恐怖指数?

VIX指数は通称「恐怖指数」とも言われていますが、何故に恐怖指数なのか!?正直なところ僕もはっきりとした答えはわかりません。が、とりあえず怖い指数って事だけは伝わってきます。その事を紐解くと株価や先物商品の取り引きには先物取引など現物取引きの他にCFD取引があります。CFD取引の場合はロングもショートも出来る為に怖さは特に関係ないのかもしれません。が、現物取引の場合は原則はロング(買から入り売りで終わる取引)しかない為に、大きく売られると利益が少なくなる、もしくは利益ではなく損益になってしまいます。その事も考慮をして恐怖指数と言っているのかもしれません。

その他に考えられるとするならば、恐怖指数が高くなり株価が急落をしたとしましょう。世界株安なんて話になってしまうと経済にダメージを負ってしまう事は明らか、経済の目から見ても急落は恐怖にすぎません。世には「世界恐慌」なんて言葉もあり、その恐慌の中にも恐怖の恐という字が使われています。その事を考えると二つの理由から恐怖指数なんて言われているんじゃないかと個人的に推測をしています。

恐怖指数って買えんの?

チャートがあるなら売ったり買ったり出来るんちゃうの?お答えします。単刀直入に恐怖指数の取引きは出来ます。取引所にもよりけりになりますが、「GMOクリック証券」では「米VI」名義で商品化しておりCFD取引きが出来ます。と言っても僕個人的には取引きをしたことがないので半信半疑ですが、ネットサーフィンをしているとCFD取引きが出来ると言う記事が幾つもあったので僕もその記事内容に便乗をして「出来る」と書いてみました。

恐怖指数ってどこで見たら良いんだよ

そう。恐怖指数はFX取引所ではチャートを見る事が出来ません。当サイトでも恐怖指数チャートを載せていますし、TradingViewさんで「VIX」と検索をしたら出てきます。他のチャートサイトさんでもちょいちょい見かけるので、そちらでチェックをしてみてもいいかもです。が、ラインチャートよりかはローソク足でご覧になった方が臨場感があると思うので個人的には「TradingView」さんをおすすめします。※僕はTradingViewさんのファンであり、回し者ではありません。

ビットコインにもその指数あったりする?

ご名答!実はあったりします。あまりメジャーになってはいませんが、「LXVX」の指数名で恐怖指数を出しています。まだTradingViewには入っていない数値でしたが、以下のリンクで確認をする事が出来たと思うのでご興味がある方はチェックをしてみても良いかもしれません。サイトを開くとログインだとかのページに入ります。その後の手順がわからないのでネットで調べるなどしてご覧になって下さい。

LedgerX(公式サイト)

まとめ

専属トレーダー志望の方やこれからトレーダーを志す方は100%とは言えませんが、頭に入れておく必要性がある数値だと思います。この記事は初心者向けに作った為に何を元にしている数値なのかを記載していません。知りたい方がいましたら下記のウィキペディアさんの記事でご覧になってください。

ウィキペディア

VIX指数解説Youtube動画紹介

VIX指数について解説をしている動画を紹介しています。文字では分かり辛い方はYoutube動画をご覧になってみては如何でしょうか。

チャート分析用語解説03「VIX(恐怖指数)」

Youtubeチャンネル

※紹介動画のyoutubeチャンネルです。もっとご覧になりたい方はチャンネル内よりご覧になって下さい。更にお気に入りの際はチャンネル登録をしてみては如何でしょうか。とても勉強になると思いますし、投資やトレード技術向上につながると思います。

小次郎講師チャンネル